01-002 信託がなぜ相続対策に有効なのか?

信託がなぜ相続対策に有効なのか?

相続対策の3本柱の一つ

相続対策には三つの柱があります。①円満な遺産分割、②納税資金の確保、③相続税対策です。資産承継対策はこの順序で検討しなければなりません。つまり、遺産分割が最も重要な課題なのです。

遺産分割とは何か

保有する財産が容易に分割できない資産であった場合、遺産分割の問題が発生します。例えば、大きな自宅、賃貸用オフィスビル、賃貸用マンションです。また、非上場の自社株式も分割すれば支配権争いの問題をもたらします。
民法は「法定相続分」を定めていますが、必ずしも法定相続分に応じた遺産分割を行う必要はなく、相続人による遺産分割協議によって分けることもできます。これは遺言書がある場合も同様です。遺言書と異なる分割も可能なのです。それゆえ、遺産分割を巡る相続人間の争いは避けられません。
この点、遺産分割の争いを避けるため、相続人の中の1人に集中して承継させようとすれば、他の相続人の遺留分の侵害という問題が発生します。
これに対して、分割せずに仲良く共有という発想もあります。しかし、資産が共有している状態では、各人が資産を自由に使用収益及び処分することが出来ません。

遺産分割における信託の有効性

そこで、有効な手段となるのが信託です。親族間で信託契約を締結すれば、法的な所有者を誰か1人に集中させることができる一方で、経済的な利益を享受できる権利を複数の人たちで共有できるのです。これによって、経済的に共有されている資産であっても、1人の意思によって自由に使用収益及び処分できるようになります。

【図解】

相続対策の三本柱

相続対策の三本柱

遺産分割の手順

遺産分割の手順

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