欠陥がある家を買わされた!【不動産オーナーが知っておくべき節税策ベスト100選】

契約が成立すれば、原則として解除することはできません。不動産売買という重大な約束を簡単に破られては困るからです。勝手に「解除だ!」を騒ぎ出しても、債務不履行として損害賠償の問題が発生します。

契約したが他の物件を買いたくなった!

しかし、買主が売主に対して手付金を支払っていると、買主はそれを放棄すること、売主は倍返しすることによって契約を解除することができます。
手付金は契約を結ぶ際に相手方にわたすお金であり、当事者間で何も定めていなければ、「解約手付」すなわち、契約が成立しても、相手方が契約履行に着手するまでは解約できるようにするためのお金となります。
買主が、物件を探し回っていて、「これがいい!」と決意して売買契約を締結し、手付金を支払ったとしても、その翌日に「もっと良い物件が見つかった!」ときには、その手付金を放棄することによって、契約をキャンセルすることができるのです。

欠陥物件を買ってしまった!

買主A氏は売主B氏からアパート1棟を買取りました。しかし、取得した直後に、屋根に穴があいて雨漏りすることが判明しました。A氏は「欠陥物件をつかませやがって!」と言って激怒することでしょう。この場合、A氏はどうすべきでしょうか。
A氏が雨漏りする欠陥を知らなかった(それについて過失も無かった)のであれば、1年以内に売主B氏に損害賠償を請求することができます。また、賃貸経営することができない場合には、契約を解除することもできます。

他人の不動産を売りつけられた!

買主A氏は、売主B氏からアパート1棟を購入しました。しかし、そのアパートの所有者はC氏であることが判明しました。つまり、B氏は他人の不動産をA氏に売りつけたのです(他人物売買)。この場合、A氏はアパートを取得できるのでしょうか?

これは売主B氏が買主A氏を騙した、酷い話なのでしょうか。いえ、売主B氏は買主A氏に対する債務を履行するために、自分でC氏から買い取って引き渡せいいだけの話しです。現実的に想定できる話しでしょう。
しかし、B氏がC氏から買い取ることができず、債務不履行となった場合が問題となります。この場合、A氏がC氏の所有物であったことを知らなければ、契約を解除することができ、それに伴って損害賠償を請求することができます。
一方、A氏がC氏の所有物であったことを知っていたならば、契約を解除することはできるものの、損害賠償を請求することはできません。B氏がC氏から買い取ることに失敗することも契約時に想定できたはずだからです。