生命保険の活用のために知っておきたい長期平準定期保険や逓増定期保険など

長期平準定期保険

長期平準定期保険とは、定期保険の中でも特に長期の保険期間を設定するものをいう。保険期間100歳など保険期間が極端に長く、終身保険に近い死亡保障が得られる。保険期間の前半において、支払う保険料の中に前払保険料が含まれていることから、中途解約すると多額の解約返戻金が支払われることになる。毎回の保険料負担は大きくなるものの、解約返戻率が高くなるため、小さな掛け捨て部分の保険料(=保険料-解約返戻金)で大きな死亡保障を得ることができる。
長期平準定期保険を法人契約する場合、その解約返戻金をオーナー経営者の退職金の財源に充てることを目的とする。退職金の財源には逓増定期保険の活用も考えられるが、逓増定期保険の解約返戻率は比較的早い段階で100%近くへ到達するのに対して、長期平準定期保険は、解約返戻率が100%近くに達する時期が遅くなるとともに、解約返戻率が高い期間が比較的長く続く点において異なる。それゆえ、長期平準定期保険は、オーナー経営者が若い時期から長期間かけて退職金の準備をしておこうと考える場合や、退職時期が確定していない場合において、保険金の解約時期を自由に決めることができる商品といえよう。

【図 長期平準定期保険のイメージ】
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逓増定期保険

逓増定期保険とは、保険期間満了までに保険金額が契約当初の金額から5倍まで増加する定期保険をいう。この商品は、死亡保障額が逓増していくにもかかわらず毎年の保険料は平準化されているため、保険期間の前半では保険料の中に多額の前払保険料が含まれることになる。それゆえ、満期返戻金が無いにもかかわらず、中途で解約したときの返戻金が大きく、また、その返戻率が早い段階で100%近くに到達することが特徴となる。
逓増定期保険の多くが支払った保険料の一部を損金算入することができるため、課税の繰延べを行いながら、万一の際の死亡退職金だけではなく、生存退職金の準備として活用する法人が多いようである。

【図 逓増定期保険のイメージ】
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養老保険

養老保険は、保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期のときには死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる商品である。保障と貯蓄の両方の機能を備えているため、緊急資金の確保もできると同時に、老後の生活保障も可能とする。
また、養老保険は従業員の福利厚生プランとしても多く活用されている保険である。課税の繰延べを行いながら従業員退職金の原資を用意することができるため、多くの法人が活用している。

【図 養老保険のイメージ】
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がん保険

がん保険とは、がんと診断された場合に、その入院費用、手術費用、通院費用などを保障する保険である。がんと診断された場合の一時金の給付がある。
法人での契約の場合は、保険期間、保険料払込期間を終身と設定すれば、支払う保険料の全額を損金算入できる。それゆえ、従業員の福利厚生として加入しながら課税の繰延べにも活用できる商品である。

【図 がん保険のイメージ】
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